2024/3/21
奏章Ⅱ、不可逆廃棄孔イドクリアしました。というわけで感想まとめ!▶――以下めっちゃネタバレなのでたたむ――
最初に舞台が東京の学校、マスターの見慣れた街……と発表されたときは、マジで主人公について掘り下げるつもりなのかと肝を冷やしたのですが、サーヴァントたちが学生やってて、ロリンチちゃんの立ち絵あたりで「もしや、妹?」となり、CMのママンチちゃんで「あっ、大丈夫そうだな?」ってなってました(笑)
実際終わってみると、ちゃんと「主人公=プレイヤー」を保とうと考えてくれててありがたいです。
序盤のモラトリアム描写が結構楽しくて、ピンチからのオルタとサリエリの登場もめっちゃ高まりましたね。そこからのサリエリめっちゃ頼れるし、オルタはめちゃくちゃ可愛いし……。特にオルタの描写は気合が入ってたなと思います。ビシバシツッコミを入れてくれるので、会話がだれにくいのもよい。
このシナリオを書いたのが桜井光氏だと推定して書きますが、氏のシナリオ、特に最近のものはかなり合わないなって思ってたんですけど、今回はそこまで気になりませんでした。いつも言われているような、同じ描写・演出の繰り返し、頷きまくる主人公や、ほったらかしの伏線(ほったらかされてるので伏線ではなかったのかもしれない)とかもあるんですけど……。なぜ敵はみんな同じ口上を使うんだ……仲良し組織?まぁこの辺は好みですね。
ほったらかされてるものでめちゃくちゃ気になったのが、冒頭のハサン君勝手に召喚事件です。マジで放置じゃん!?帰って来てから会話するのかと思いきや、一回も触れずに終わって、私も忘れてた。後で思い出した。まぁ平安京のときも、何かレイシフト弾かれたりとかそこ放置でいいの?ってところが放置されてたのでいつものことだな。
ハサンくんも凄くいいキャラだなって思ったのですが、マリーオルタやカリオストロも含め、新キャラはちょっと掘り下げが足りない感はありました。
特にハサンくんは、冒頭のこともあったので、もっと行動を共にして絆を育む描写があってもいいと思うのですが……。マリーオルタはデート描写があったので、まだよかったかな。というか「キャラの掘り下げ」に関しては、きのこのやり方がうますぎる感はある。でも東出さんもキャラの魅せ方は上手い印象ある。
ただ、今回のシナリオ上、母・妹・幼馴染に対して、強い親愛を抱いている必要があると思うのですが、ちょっとそれには及ばなかったかなと。見た目はロリンチちゃんとダ・ヴィンチちゃんでしたが、中身は全然違ってて、こっちは何も記憶してないからぎこちなく親子ごっこをしているさなかのことだったし。キリエは共に行動をしていたので、まだ分かります。シナリオ上のマシュの立ち位置を考えると、マシュ≒キリエを殺すのが最も「復讐の炎を燃え上がらせる」には効果的だろうとは思う。でも、特異点の性質上、強く復讐心を抱きやすくなってたとかもあってよかったかな。これを皮切りに、七章の全スタッフ死んだところやマリーンを殺されたくだりを連鎖で思い出すとかもあってよかったと思う。ダ・ヴィンチちゃんの死は勿論……なんだけど、言峰とカドックをカルデアに迎え入れているので、説得力が足りなかったかな。
まぁそもそも、なんで主人公に復讐者の炎を宿したかったのかが、ちょっとかみ砕けてないのですが……。
一応最終の質問「復讐者として殺す旅をするか」って部分に、復讐の機会を与えて、その悦びを知ってから、答えを出してほしかった……ってことだとは思う。でも、そのために無辜の民を手にかける巌窟王……私のこと好きすぎ~!?いやふざけてません。巌窟王は「正当なる復讐者、アヴェンジャー」なので……罪のないものを殺すほど、マスターに復讐の何たるかを知ってほしかった……ていうのは凄いことだと思います。いや、でもな……やっぱり……子供手にかける巌窟王はちょっと……違うんじゃない!?
※↑読み返していて思ったのですが、巌窟王はオーディールコールのことを知っていてこの特異点を用意しているので(どうやったのかは不明)、「知ってほしかった」というより「知る必要がどうしてもあった。旅路に必要な犠牲は、俺/オレが払う」ということだったのかもしれない。だとしたらやっぱりすごいが……。※
そういえばあの世界に用意された魂は何だったのかってのも放り投げられてるな。答えが出せないなら無理に問題提起せず「ただのNPC」ってスルーしちゃえばいいのに……(いや、今後出るかもしれないけど……)
話を戻して、復讐者として歩むか?それとも別離の道を歩むか?という質問だったわけですけど、こっちは全然そんなこと想定してないので「???えっ急に別れ???」ってびっくりしました。巌窟王が消える可能性は考えてましたが、こうなるとは……。
アルターエゴのときは、アルターエゴの何たるかを理解して、共に歩むという感じだったのに。
アヴェンジャーに関しては「同じ復讐者でなくば共に在ることは出来ない」っていう。
な……なぜ。
殺すしかできないって言うけどそんなことないよ!そんなこと言ったらアサシンどうなっちゃうのよ!!
いや、違うか。そこはシナリオ上で「殺すための装置がアサシンであって、自分の意思で殺すのがアヴェンジャー」って言ってたな。
ただ、消えたアヴェンジャーは一部なんですよね。特に「あれ?」って思ったのがニトクリスオルタ。彼女は恩讐なきアヴェンジャーと言っていた筈で……でも復讐自体はなしているからダメなのだろうか……?
と、いろいろ理屈や理由を考えてみるけど、やっぱりどんなに説得されても、一緒にはいられないというのに納得は出来ないし、私はずっとヤダヤダ言ってます……。
ただ、あのくだりの巌窟王の、わがままをいうマスターを優しく諭すような言い方が甘すぎて。余計に寂しくなっちゃうでしょうが。
あとこの後おそらくPU2で来るモンテ・クリストくんはどんな顔して来るんでしょうか。彼も来た瞬間リンクロストなのか!?
監獄塔で出逢ってから、7年?巌窟王がマスターの為にやってくれたことの数々、本当にあったかかったね。
新しい巌窟王は絶対に引くつもりではいるんですけど、廃棄孔で普段の巌窟王に戻ったのを見て、ああやっぱり巌窟王はこっちだよなぁ!って思いました。
アヴェンジャー退去のくだりが納得できなくてウダウダ言ってるけど、本当にシナリオ全体の雰囲気は嫌いじゃない。演出めっちゃ凝ってたし、ちゃんとバトルごとの盛り上がりもあった。いつもの「ご用意された敵に突撃しては一人ずつ倒していく」方式ではあったんだけど(笑)ちゃんとそこも言及して巌窟王が乗り越えさえせるためにわざとやったって理由が用意されてたし。あと影から引き出すやつすごく好き。誰が出てくるのかな!?っていうのもあって。
特に好きなシーンは、最後、駆け付けたマスターが煙草の火を差し出すところ。
巌窟王との積み重ねの集大成というか、「お決まり」としてニクい演出として機能していたのですごくよかった。
だからこそ嫌なんですけど!!オルタもだよ!!オルタは……贋作英霊だから……退去しちゃったら、本当に絶対二度と会えないじゃない……?
え?マジで一緒にいられないの……?どうしてなんですか?なんでサーヴァントとマスターは別れまでがセットなんですか!?
しかも最後だけボイスついてるのなんだよ ずるいじゃんかよ こんなに好きにさせて!!!!何年一緒にいると思ってんの!!!!
ハァ……ハァ……。
つまるところ、気になる点はもちろんあるけど、総じて言えば私は楽しめました。ただ本当にお別れだけは……お別れだけは!!嫌だ……。
救済……無いだろうな。FGOだもん。
正直マーリンがキャスターでよかった……ってめっちゃ思った。アヴェンジャーを推している人に申し訳ない……いや私もアヴェンジャー、好きなんですけど……。
いや本当に……本当……巌窟王……かなり……好きなんです……。
あっ。いけない。マーリンに殆ど触れてなかったネ!
今まで、夢と言えばまず真っ先に夢魔では!?って思ってたのに全然言及されなくてウネウネしてたけど、今回ようやくちゃんと話題に上ってよかった。あと、廃棄孔に立ち向かうマスターに協力した中にも……いた!!ありがとう!!ちゃんとカルデアで協力してるマーリンだ!!本当に嬉しい。
巌窟王がマジで好きというのもあるんですけど、今回「復讐心」が主軸だったから、恋情をパワーにしているマスターとしては、マーリンのことを考える機会が珍しく少なかったな。いや、夢なんだからマーリン……いてくれても……いや夢魔は夢の中では最弱……無理は禁物……とかは考えてましたが。
ところで廃棄孔といえば、何かもっと重要な意味があると思ってたら、普通にゴミ焼却場だったな。
カリオストロが意味深にリンボっぽい部分を出してきていたのは、ちゃんと意味があるのだろうか?マリーがカリオストロをがらんどうのようだったって言ってたので、中身のない、目的の為に動くだけの存在とかかもしれない。だから、マスターを害すためにリンボの行動パターンを真似ている、とか。
あと天塚先輩の乙女ゲー攻略キャラ仕草が強すぎて灼かれた。やっぱりアヴェンジャーにはなれないよ。私は永遠にドリーマーだよ。
実際終わってみると、ちゃんと「主人公=プレイヤー」を保とうと考えてくれててありがたいです。
序盤のモラトリアム描写が結構楽しくて、ピンチからのオルタとサリエリの登場もめっちゃ高まりましたね。そこからのサリエリめっちゃ頼れるし、オルタはめちゃくちゃ可愛いし……。特にオルタの描写は気合が入ってたなと思います。ビシバシツッコミを入れてくれるので、会話がだれにくいのもよい。
このシナリオを書いたのが桜井光氏だと推定して書きますが、氏のシナリオ、特に最近のものはかなり合わないなって思ってたんですけど、今回はそこまで気になりませんでした。いつも言われているような、同じ描写・演出の繰り返し、頷きまくる主人公や、ほったらかしの伏線(ほったらかされてるので伏線ではなかったのかもしれない)とかもあるんですけど……。なぜ敵はみんな同じ口上を使うんだ……仲良し組織?まぁこの辺は好みですね。
ほったらかされてるものでめちゃくちゃ気になったのが、冒頭のハサン君勝手に召喚事件です。マジで放置じゃん!?帰って来てから会話するのかと思いきや、一回も触れずに終わって、私も忘れてた。後で思い出した。まぁ平安京のときも、何かレイシフト弾かれたりとかそこ放置でいいの?ってところが放置されてたのでいつものことだな。
ハサンくんも凄くいいキャラだなって思ったのですが、マリーオルタやカリオストロも含め、新キャラはちょっと掘り下げが足りない感はありました。
特にハサンくんは、冒頭のこともあったので、もっと行動を共にして絆を育む描写があってもいいと思うのですが……。マリーオルタはデート描写があったので、まだよかったかな。というか「キャラの掘り下げ」に関しては、きのこのやり方がうますぎる感はある。でも東出さんもキャラの魅せ方は上手い印象ある。
ただ、今回のシナリオ上、母・妹・幼馴染に対して、強い親愛を抱いている必要があると思うのですが、ちょっとそれには及ばなかったかなと。見た目はロリンチちゃんとダ・ヴィンチちゃんでしたが、中身は全然違ってて、こっちは何も記憶してないからぎこちなく親子ごっこをしているさなかのことだったし。キリエは共に行動をしていたので、まだ分かります。シナリオ上のマシュの立ち位置を考えると、マシュ≒キリエを殺すのが最も「復讐の炎を燃え上がらせる」には効果的だろうとは思う。でも、特異点の性質上、強く復讐心を抱きやすくなってたとかもあってよかったかな。これを皮切りに、七章の全スタッフ死んだところやマリーンを殺されたくだりを連鎖で思い出すとかもあってよかったと思う。ダ・ヴィンチちゃんの死は勿論……なんだけど、言峰とカドックをカルデアに迎え入れているので、説得力が足りなかったかな。
まぁそもそも、なんで主人公に復讐者の炎を宿したかったのかが、ちょっとかみ砕けてないのですが……。
一応最終の質問「復讐者として殺す旅をするか」って部分に、復讐の機会を与えて、その悦びを知ってから、答えを出してほしかった……ってことだとは思う。でも、そのために無辜の民を手にかける巌窟王……私のこと好きすぎ~!?いやふざけてません。巌窟王は「正当なる復讐者、アヴェンジャー」なので……罪のないものを殺すほど、マスターに復讐の何たるかを知ってほしかった……ていうのは凄いことだと思います。いや、でもな……やっぱり……子供手にかける巌窟王はちょっと……違うんじゃない!?
※↑読み返していて思ったのですが、巌窟王はオーディールコールのことを知っていてこの特異点を用意しているので(どうやったのかは不明)、「知ってほしかった」というより「知る必要がどうしてもあった。旅路に必要な犠牲は、俺/オレが払う」ということだったのかもしれない。だとしたらやっぱりすごいが……。※
そういえばあの世界に用意された魂は何だったのかってのも放り投げられてるな。答えが出せないなら無理に問題提起せず「ただのNPC」ってスルーしちゃえばいいのに……(いや、今後出るかもしれないけど……)
話を戻して、復讐者として歩むか?それとも別離の道を歩むか?という質問だったわけですけど、こっちは全然そんなこと想定してないので「???えっ急に別れ???」ってびっくりしました。巌窟王が消える可能性は考えてましたが、こうなるとは……。
アルターエゴのときは、アルターエゴの何たるかを理解して、共に歩むという感じだったのに。
アヴェンジャーに関しては「同じ復讐者でなくば共に在ることは出来ない」っていう。
な……なぜ。
殺すしかできないって言うけどそんなことないよ!そんなこと言ったらアサシンどうなっちゃうのよ!!
いや、違うか。そこはシナリオ上で「殺すための装置がアサシンであって、自分の意思で殺すのがアヴェンジャー」って言ってたな。
ただ、消えたアヴェンジャーは一部なんですよね。特に「あれ?」って思ったのがニトクリスオルタ。彼女は恩讐なきアヴェンジャーと言っていた筈で……でも復讐自体はなしているからダメなのだろうか……?
と、いろいろ理屈や理由を考えてみるけど、やっぱりどんなに説得されても、一緒にはいられないというのに納得は出来ないし、私はずっとヤダヤダ言ってます……。
ただ、あのくだりの巌窟王の、わがままをいうマスターを優しく諭すような言い方が甘すぎて。余計に寂しくなっちゃうでしょうが。
あとこの後おそらくPU2で来るモンテ・クリストくんはどんな顔して来るんでしょうか。彼も来た瞬間リンクロストなのか!?
監獄塔で出逢ってから、7年?巌窟王がマスターの為にやってくれたことの数々、本当にあったかかったね。
新しい巌窟王は絶対に引くつもりではいるんですけど、廃棄孔で普段の巌窟王に戻ったのを見て、ああやっぱり巌窟王はこっちだよなぁ!って思いました。
アヴェンジャー退去のくだりが納得できなくてウダウダ言ってるけど、本当にシナリオ全体の雰囲気は嫌いじゃない。演出めっちゃ凝ってたし、ちゃんとバトルごとの盛り上がりもあった。いつもの「ご用意された敵に突撃しては一人ずつ倒していく」方式ではあったんだけど(笑)ちゃんとそこも言及して巌窟王が乗り越えさえせるためにわざとやったって理由が用意されてたし。あと影から引き出すやつすごく好き。誰が出てくるのかな!?っていうのもあって。
特に好きなシーンは、最後、駆け付けたマスターが煙草の火を差し出すところ。
巌窟王との積み重ねの集大成というか、「お決まり」としてニクい演出として機能していたのですごくよかった。
だからこそ嫌なんですけど!!オルタもだよ!!オルタは……贋作英霊だから……退去しちゃったら、本当に絶対二度と会えないじゃない……?
え?マジで一緒にいられないの……?どうしてなんですか?なんでサーヴァントとマスターは別れまでがセットなんですか!?
しかも最後だけボイスついてるのなんだよ ずるいじゃんかよ こんなに好きにさせて!!!!何年一緒にいると思ってんの!!!!
ハァ……ハァ……。
つまるところ、気になる点はもちろんあるけど、総じて言えば私は楽しめました。ただ本当にお別れだけは……お別れだけは!!嫌だ……。
救済……無いだろうな。FGOだもん。
正直マーリンがキャスターでよかった……ってめっちゃ思った。アヴェンジャーを推している人に申し訳ない……いや私もアヴェンジャー、好きなんですけど……。
いや本当に……本当……巌窟王……かなり……好きなんです……。
あっ。いけない。マーリンに殆ど触れてなかったネ!
今まで、夢と言えばまず真っ先に夢魔では!?って思ってたのに全然言及されなくてウネウネしてたけど、今回ようやくちゃんと話題に上ってよかった。あと、廃棄孔に立ち向かうマスターに協力した中にも……いた!!ありがとう!!ちゃんとカルデアで協力してるマーリンだ!!本当に嬉しい。
巌窟王がマジで好きというのもあるんですけど、今回「復讐心」が主軸だったから、恋情をパワーにしているマスターとしては、マーリンのことを考える機会が珍しく少なかったな。いや、夢なんだからマーリン……いてくれても……いや夢魔は夢の中では最弱……無理は禁物……とかは考えてましたが。
ところで廃棄孔といえば、何かもっと重要な意味があると思ってたら、普通にゴミ焼却場だったな。
カリオストロが意味深にリンボっぽい部分を出してきていたのは、ちゃんと意味があるのだろうか?マリーがカリオストロをがらんどうのようだったって言ってたので、中身のない、目的の為に動くだけの存在とかかもしれない。だから、マスターを害すためにリンボの行動パターンを真似ている、とか。
あと天塚先輩の乙女ゲー攻略キャラ仕草が強すぎて灼かれた。やっぱりアヴェンジャーにはなれないよ。私は永遠にドリーマーだよ。